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前編のあらすじ
前編では、「スマートマット 」のサービスについての説明や、サービスのコンセプトについてお話をお伺いしました。後編では、具体的にこのスマートマット の事業のマーケティング戦略について、インタビューしてきました。
重量計測から発注まで自動でしてくれる「スマートマット」 |前編ターゲットとなる顧客層はどこになりますか?
ターゲットは基本はBtoBなんですけど、アプローチとしては展示会の場でBtoBのお客様に会ってお話をしたりとかがあります。月1回くらいのペースで展示会に出展させて頂いています。あとはWEBマーケティングもここ数カ月で始めたところで、その2つのアプローチがメインです。WEBはページを作ったばかりなのでまだまだこれからですが。
ただ、人数があまり多くない会社なので、WEBは3~4割程度にして、残りは展示会などのオフライン側で顧客を獲得していくというようなバランスにしたいなと考えています。
具体的にどういった戦略をお考えでしょうか?
BtoBなのでSNSという話にはならなくて、まずはちゃんとホームページを作って、そこにコンテンツをはめていってSEOをとる、というのが最初の取り組みだと思います。コンテンツというのは「他社さんはこういう風に使ってます」というような事例だったり、少し遠いところで言えば在庫管理上の悩みだとかもう少し一般的なコンテンツがホームページ上に組み込まれていてページの検索順位を上げていくという感じです。それだけだとスケールしない部分については、SNSよりも地道なリスティングなどを扱う、という感じです。
同じようなIoTの他社さんだとリスティングで7割お客さんを取っているという話も聞くので凄く大事だなと思っています。我々はホームページで資料請求まで出来るようにしていって、そこからメールしたり電話したりでフォローしていく感じです。
リスティングはひとつひとつの検索量は少なくなってしまうので、なるべくロングテールに数多くの検索ワードを引っ掛けるようにしています。あとはポータルを作れるエンジニアがいるので、そこに注力していく事も少しだけ考えています。
現在見えている課題はどういった事でしょうか?
サービスを企画して営業してお客様にサポートして稼働をあげるというようなところが本丸なので、WEBマーケティングの部分についてはBtoBではそこまで人(の工数)をかける事ができないんですね。そういったときに少ないリソースでどうやってスケールしていくか、というところが課題になります。
エンジニアのリソースはソフトウェアに注力したいということでしょうか?
そうですね。そこだけでも結構パンパンで常に足りていない、という感じです。一つ苦労している点で言えば、ハードウェアであるマットの中にもプログラムが組み込まれているのですが、サーバ側を更新・変更するのと違ってマット側部分を変更したりいじるのに凄く苦労しています。サーバ側とハードウェアであるマット側と常に会話のような通信のやり取りを行っている技術というのは実は世の中誰も出来ていない事なのです。その通信の為に(サーバかハードウェアか)どちらかが歩み寄らないといけないのですが、そこを着手できる人材が少ないというところが課題です。
課題を解決する為に行っている施策はなんでしょうか?
なるべく自動化するようなマーケティングを行っていく事だと思います。BtoBの話になってしまうのですが、マーケティングオートメーションのツールを使って、展示会で集めた名刺をリードで集めて自動でスコアがつき、自動でメールが送られていく、というような人がいなくてもそこが回せるような事であったり、あとは手間がかかっているリスティングをどうやって外注するか、などです。
他には、売上維持の為にお客様に継続してご利用頂く施策を取っていく、というところです。新規顧客だけでなく既存顧客へのサービスを手厚くしてCSをあげていくというのがBtoBならではの施策ですね。
今後1年以内の目標は何でしょうか?
まずはサービスを売っていく、というところではあるのですが、それとは別に今後はもっとサイズダウンしたいだとか、ハードウェアをバージョン2にしたいな、というのがあります。
具体的には、既存のハードウェアを4分割して4種類置けるようにするなど、小ロットの物が置けるようにしたいなと思っています。例えば物流センターなどでは汎用的なパレットみたいなものがあるんですけど、リクエストとして多いのはパレットと一体型のものを作って欲しい、という事はよく伺います。あとは大事に使っていきたいということで防水、防塵や傷防止のシートなどもリクエストを頂きます。
他には、海外進出を考えていて、アメリカとかシンガポールに手を付けようとはしています。
最後に、御社のサービスの宣伝をお願いします
我々は手段は問わず、買い物だとか在庫管理を完全に無くそうとしていて、それが会社のビジョンにもなっているんですね。究極のショッピング体験というか、定期購入を自動化しようとしても初期設定が面倒だとか、それならば最適なタイミングで自動的に購入してくれるような、それができれば買い物を完全に自動化出来ると思っています。ショッピングなどの楽しい買い物はともかく、日用品などの面白くない買い物は世の中から無くしていきたいので、その為に新しい事にチャレンジしていきたいと思っています。
まとめ
在庫の数を数える、という単純作業を自動化して作業環境を改善する。今までありそうでなかった夢のようなサービスですね。これが一般消費者向けに展開されるようになるとしたら、どんな使われ方をするでしょうか。消耗品の買い物に煩わされることなく、快適な毎日を過ごす事が出来るようになる日も、そう遠くはないかもしれませんね。
公式サイト:https://smartmat.jp
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