わいざんさんが運営する価値観提供カフェ「くっすんガレージ」

わいざん

今回のインタビュー

2016年に楽天トラベルからマーケティングコンサルタントとして独立。コミュニケーションを中心としたSNS活用に力を入れ、オンラインでの交流を活性化。より密度を濃くする為にオフラインでのコミュニケーションも強化。価値観でつながりやすい時代に、多様性を認め自分を表現できるコミュニティを創っているのは、アフロ頭が印象的なわいざんさん!今回はわいざんさんに今手掛けているサービスについてお話をお伺いしてきました。

わいざんさんの行っているサービスについて教えてください。

ガレージでカフェを運営しています。飲み物と簡単なフードを提供する予定。マネタイズポイントは飲料と食事なんですけど、どちらかというとそこにいる僕自身を提供するイメージですね。

カフェに行けば、僕がいて、仲間がいる。それぞれが持ってるスキルがあるので、その話が聞けると言ったところですかね。僕であれば例えばマーケティングとかSNS活用だったり自己表現だったり。一緒にやってる僕の仲間、ぽこみちはブログを運用していて、1年で40万PVを超えた実績があり、そのノウハウを話すことができます。ガレージのオーナーがくっすんというんですけど、その人が投資や海外の新興国への株式投資の知識とスキルを持っていたりとか。単純に僕らが持っているスキルをスクール形式で売るというよりかは、カフェに来てくれれば僕らの話が聞けますよ、というようなサービスを提供しています。

くっすんガレージ集合写真

そのカフェはどこにあるのですか?

広島にあります。カフェではあるのですが、求めているのは僕らの価値観に惹かれて集まる人、共感してくれる人を集めたい、という想いでやっています。飲食で勝負したいわけではないので、形式上はカフェなのですが僕らに会いに来てくれる人にサービスを提供する、みたいなイメージです。うまいコーヒーを求められてもむしろ困る、僕コーヒー飲めないんで(笑)

大学生カフェというものを企画していて、これは3人が持っているスキルを大学生に無償提供しようというものです。月1回の開催。無料で飲食も場所も提供する、大学生が来てくれればこの3人がいくらでも話をしますよっていう内容です。7月に第1回目をやったのですが、結構反響が良かったんですよ。何故これをやっているかというと、僕らが大学生の考えを知りたくて。若い人が何を考えているのか僕らが知らないと、どんどん年老いていってしまうので。それをやっている事で大人たちが我々も来たい、と言ってくれているんです。大人たちは当然有料。その人たちへ向けたプロモーションも兼ねてやってます。

大学生カフェで提供しているサービスは、先程も言いましたが飲食ではなくて、僕たちの生きてきた人生そのものを提供するような感じです。

大学生カフェのロゴ

他のカフェとの違いは何でしょう?

そもそもそこに来る目的が飲食ではない、というところです。飲食を売っているわけではなくて、そこにいる僕らの価値観というものを売っている、というところが大きく違います。

結局、人にじゃないとお客様はつかないと思っています。そこをとことん突き詰めていきたいです。けれどやり過ぎてしまうと、僕らがいないときに人が集まらない、ということになってしまう。それは面白くないので、本を使おうと思っています。ガレージの一面が本棚になっていて、僕らが読んだ本をそこに置いておく。そこにキングコング西野さんがやっているしるし書店を応用する。しるし書店とは、読んだ本にしるし(マーカーや付箋など)を入れる事で、読んだ人の視点がわかるという人の視点にフォーカスした書店です。読み終えた本に印をつけていき、それを読み放題にしてしまう。そこで僕がいなくても僕の価値観を知りたいという人がその本を読んでくれる、ということをやろうと計画中です。自分を発信してファンをつければ、その人が読んでる本だったら絶対に興味あると思うんですよ。

ガレージ全体で僕が居てもいいし居なくても僕を表現できている、という状況にしたいです。そこが他のカフェとかコワーキングスペースとかと決定的に違うところですね。置いてある情報が他のコワーキングスペースは今売れてるモノ、が置いてあるみたいな感じなんですが、僕らのカフェはもう徹底的に僕という人間が置いてあって、それを知る事が出来る、という感じです。

来て欲しい人、見込み客は?

僕を好きな人、ですね。僕を好きな人であり何かやりたい人。自分で行動して何かをおこしたいとか行動する力を付けたいとか。そういった方には是非カフェにきて欲しいです。

見込み客のどういった問題を解決しますか?

それぞれが持っている、やりたい事があるけどできないという課題ですね。本当に人それぞれなのですが、カフェやコワーキングスペースやゲストハウスなど、人が集まる場所がやりたいと思っている人が最近は多いように感じます。今の世代ってシェアする概念があるじゃないですか。人を集めて何か新しい価値を作り出す場を作りたい、という人が多いと感じています。

そこで僕が強く思うのが、みんなスペックから入ってしまうんですね。スペックとかコンセプト。じゃあ誰が運営しているの?というところが弱くて、見てる方からしたらどこも同じで決め手にならない、というところが課題になっているんじゃないかなと。解決したい課題というのは、やっている人の人間らしさを伝えて、その人のファンを作れば解決するよということを伝えたいです。

くっすんガレージ

これからどんな人にアプローチしていきたいですか?

自分のやりたい事を叶える為には、何かしたい人、挑戦したい人、と思っていたのですが、今は「普通の人」にリーチしたいと思っています。平穏な人生を送っていて、別に何か挑戦するわけでもないし、リスクを負うわけでもないし、ただただ普通に過ごしていく人にリーチしたいと思っています。なぜかというと結局僕らの活動を支えてくれる人というのは見ている人達なんですよ。もちろん見てる人が挑戦したいと言ってくれるのは全然アリで、その人たちと何か一緒にやっていこうよ、というのも全然オッケー。だけど、全員が行動しなければならないという空気には閉塞感が生まれるからしたくないんですよ。やりたいっていう人だけが集まったら、あそこなんか盛り上がってるけど入りにくいよね、みたいな形にこのまま続けていったらなっていってしまうんですよね。ただその、見ときたい、っていう需要が今確実に存在していて、自分は会社員で安定した給与と収入をもらっておきたいけど、なんか面白そうな事をしている人たちに片足突っ込みたいなっていう層が確実にいるのも確かです。その人たちが悩んじゃうんですよ。わいざんあんなにやってるのに自分はこれでいいのかな、みたいな。そういう人たちの居場所を作りたいと思っています。今オンラインサロンを運営していて会社員2.0部っていうのを作ったんですよ。そこのコンセプトは、会社員サイコー、と。会社員として仕事は仕事で割り切って働いて使命を全うして、空き時間で楽しもうぜ、と。アフターファイブでSNSやったり、僕の発信を見て、こんな面白い事やってるんだ、とか休日は僕がやってるイベントにきて、ただお客さんとして楽しんでくれて、それだけでオッケーだよ、っていうようなコンテンツを作りたいと思っています。今一番リーチしたいのはそこですね。

うちのサロンメンバーでホントにごく普通の会社員の、普通の人生を生きてて、なんなら好きなライブに行きたいけど1年間悩んでいけなくてやっと行ったみたいな普通中の普通みたいな人がいるんです。僕その人とインターネットラジオやったんですね。普通ならゲストに選ばないタイプなんですよ。普段は挑戦してる人と話して、「わかるよね〜」みたいな感じでなっていくんですけど、まだ僕の知名度でそれをやっちゃうと、届く範囲がめっちゃ限られるんですよね。だから、その会社員の人と、普通の事しか話さないインターネットラジオをやったんですよ。こういうのどう考えてるの?っていうと「いや〜普通に勇気が無くて行けなかっただけです」みたいな。特に理由がない配信をしたんですけど、これがめちゃめちゃ評判よかったんですよ。これわかる、みたいな。リアルなんですよ。ただただ一方的に挑戦しようと言ってたら、その人たちの居場所を無くしちゃうっていうことにもなります。それだとつまんないなと思っているので、今は普通の人にリーチするのに一番興味があります。

くっすんガレージカフェ

何をどのように対策していけば上記の人にリーチできると思いますか?

さっき言ったサロンの会社員2.0部を使って、そこで何が行われているのかというものを世の中に発信できればと思っています。

今、いわゆる普通のものってオンラインの中にはあまりないと思うんですよね。意識高いものしかないじゃないですか。だから、ただ普通で生産性が高いものが作れたらいいんじゃないかなって考えています。

共創っていう部分を会社員2.0部の中でやりたいイメージですか?

そうですね。イメージとしては、例えば会社員2.0部のメディアを作るとか。僕は普通のコンテンツ作れないけど、そこにいる人達で、プラットフォームだけ整えてこれ使っていいよって言ったら、結構面白いものができるんじゃないかなっていうのを漠然と考えています。

会社員の方に重きを置く理由は何ですか?

僕は会社員でSNSやってる人が一番強いと思うんです。例えば、もし独立してSNSをビジネスに活用しようと思って使っている人達に、僕の今日までの話を話したとすると、「そうは言っても」っていうのが出てくるハズなんですよ。関係性を作りましょう、自分の事を好きになってもらいましょう、っていうものって「今日ご飯が食べれない人」は無理ですよね。サラリーマンってマネタイズを度外視してSNSが出来る最強の環境にいるわけですよ。だから、僕が今提唱しているサラリーマンのSNSの楽しみ方は、マネタイズをしようとかフォロワー増やそうとか一切考えなくていいから、ただ目の前の人と楽しくSNSを楽しもうってこと。それがどんどん積み重なっていったら、退職したときには物凄く沢山のファンが出来ている。それで、独立してカフェでもはじめようかなって思ってクラウドファンディング始めたら、絶対に勝てると思うんですよ。退職金を貯めるよりもSNSで信用を稼ごうっていう話をしていて、実際にそういう人たちも僕のオンラインサロンに多くいます。

今後の目標は?

オンラインサロンのメンバーを増やしていきたいですね。今102人(2018年8月2日現在)でいろんな個性ある人たちが集まって出来ているので、目指すは1000人です。そこまでいったらその中で仕事が生まれたりとか経済圏が作れるとか、そういうことをやりたいですね。

くっすんガレージ2

それを達成するに当たって必要な事はなんですか?

今まで話してきた内容と逆説的になってしまうのですが、ここまで来ると実績かなと。今オンラインサロンに参加してくれている人達は、僕が今やってる事を世の中に広めたいと思ってるんですね、ありがたい事に。なので、そこに応えられる何かを生み出して、それを世の中に広げるっていう具体的な実績が必要かなと。それが冒頭で話したガレージでもあるんですね。

オンラインサロンとしての実績じゃなくてわいざんさんとしての実績ですか?

そうですね。サロンとしての実績も確かに欲しいなという考えはあるんですが、僕の活動とサロンでやってる内容を切り離してるっていう事はないんですね。ガレージの話もオンラインサロンのみんなで決めてるんですよ。ガレージの構想をサロンに落として、それをどうやってやっていくか、っていう話し合いをみんなでしたりして、オンラインサロンと僕個人の活動は無関係ではないんです。僕の実績ができれば、それをオンラインサロンの共有財産にするという考え方ですね。オンラインサロンのコンテンツに、僕の活動があるという感じです。

実績を作っていく上での障害や課題はなんでしょう?

身内感を出さないことですね。サロンが仲良くなればなるほど、外から見れば一部で盛り上がっているっていう状況に捉えられがちなので、そこをどうやっていくかっていうところが一番の課題ですね。

その対策として、オフラインで会う事を心がけています。できるだけリアルで会う場、話す場というのを作るようにしています。結局オンラインサロンと言っても、それがないとコミュニケーション取れるか取れないかっていうのはかなり大きいと思っているので。オフ会をたくさん開催して、サロンメンバーと会うようにしています。

最後に記事を見てくれている方へ一言お願いします。

今日話した通り、カフェに来れば僕がいますよ。面白そうだなっと思ったら来て頂ければ、と思います。おもしろい話をすると思いますよ、僕は。

わいざん

まとめ

誰でもSNSで自由に発信できるようになった今の時代、一方通行ではなく双方向で価値観を共有していく密なコミュニケーションが必要になってきますよね。わいざんさんが行なっている活動はただのオンラインの活動ではなく、双方向で価値観を共有し合える場所を作る事で、それぞれの個性を自由に表現できる場の提供だと言うこと。ガレージカフェはまさしくそれを体現している場所ではないでしょうか?わいざんさんの個性に触れてみたい方はぜひ、広島のガレージカフェに足を運んでみてくださいね。

くっすんガレージ公式サイト:https://yzan.jp/kussun-garage

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