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前編のあらすじ
保険業界の実態と、そこに隠れた大きな「闇」、そしてそれを解決すべく提供しているサービスの具体的な内容についてお聞きしました。後編の今回は、マーケティングに関するお話を伺っています。
生命保険業務の自動化システム「SEIMEI」:前編プレスリリース以外に、WEBマーケティングやSNSなどはやられていますか?
マーケティングに関して言うと、テストマーケティングをFacebookとGoogleの両方で行って、Facebookはあまり効果がありませんでした。検索で当社サイトに来られる方が多いようで、「保険 検索」などのキーワードで検索されたのかと思います。
こういったバーティカルなサービスの場合、WEBマーケティングは難しいところもありますが、やり方次第では全然イケるとも思っていて、「保険」や「保険 検索」といったキーワードで順位を取っていく。あとはランディングページをどうブラッシュアップしていくかというところですね。
またWEBとは離れますが、タクシーの交通広告が意外といいのではと考えています。保険会社役員はタクシーをよく使うからです。東京限定でよいのでタクシー広告を打ち、保険会社役員の方がタクシーに乗ったときにSEIMEI広告を毎回目にするという刷り込みが大事かなと。
あとは、オウンドメディアをやろうかとも思ったのですが、いざコンテンツを増やしたとしても読まれるだろうか?と。そこに力を入れるよりはオフラインの講演会に出るなど、アナログではありますが如何にしてユーザーの熱量をあげていくか、ユーザーが自然とバイラルで広げていってくれる仕組みを作る必要がありますが、ネットワーク効果を狙うためには掲示板かな、と思っています。
Facebookは実名が基本ですが、保険営業パーソンは匿名を望む人も一定数います。例えば「35歳、妻と子供1人、年収600万円の見込み客にはどんな保険を提案したらよいですか?」といった、明確な正解が存在しない質問を気軽に聞ける場を作りたいです。このQ&Aは当社にとって貴重なユーザーデータとなります。現状ではこうした疑問は「知り合いに聞く」以外の解決策がありません。そこで掲示板を作ってユーザーは匿名、実名が選べるような設計にすることで、「SEIMEIアカウントがないと、自分にとって便利なQ&A掲示板を利用できないからアカウントを作ろう」というネットワーク効果が期待できると考えています。
大手法律相談サイトのようなQAポータルサイトのイメージでしょうか?
弁護士と法律相談者のQAと同じ構図のQA回答は保険業法違反になる可能性があります。BtoCのQAは難しいですが、保険営業パーソン同士のQAであれば保険業法には触れないので、実現可能だと考えています。
マーケティングについて、現在や今後の課題はどういったものがありますか?
エンドユーザーである保険代理店経営者や保険営業パーソンがどんなサイトを見てどんな情報を入手しているかが分からないので、マーケティング戦略の打ちようがないということですね。ここを把握してPDCAを迅速に回せるならば、マーケティング会社に外注してもいいと考えています。
今後1年以内の目標はありますか?
生命保険会社の公認サービスにどれだけなれるかというのがKPIです。2019年末までに、国内で営業している生命保険会社全40社の半数にあたる20社以上にSEIMEIを使って頂くことが目標です。LINEをイメージして頂くとわかりやすいかもしれませんが、市場占有率50%を超えると究極のネットワーク効果が得られるでしょう。生命保険会社公認になれば、保険会社からトップダウンで代理店に広まっていきます。SEIMEIを使うことで、代理店から保険会社への無駄な電話問い合わせが減ることになりますので、保険会社と代理店の双方にメリットがあります。
御社のサービスの宣伝を改めてお願いします
当社の「SEIMEI」は、「あらゆる業務を自動化し、生命保険に関わる全ての人の毎日を豊かにする」というミッションを体現した最初のプロダクトです。「生命保険に関わる全ての人」には、保険事業者だけでなく、エンドユーザーである契約者も含まれます。私達保険事業者がテクノロジーでエンパワーメントされることによって、契約者の選択肢も増えるでしょう。
契約者の方が持っている、保険は面倒で営業がしつこいなどのイメージを変えたいですね。保険のカンタンさに感動しました、というような。テクノロジーで生命保険業界を根本から変えていきますので、SEIMEIの今後にぜひご期待下さい!
まとめ
インタビューにお答え頂いた津崎さんご自身も現役の保険営業パーソンとしてご活躍する傍ら、自らが感じた苦い経験を元に、ユーザーへの価値提供を目指して考え抜かれたサービスであり、SEIMEIを必要とする人たちにお届けされるものであると本当に感じました。
このサービスが保険業界に新しい旋風を巻き起こす日は、そう遠くない未来に実現する事でしょう。
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