業界初のインタラクティブ動画編集プラットフォーム「MIL」|前編

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今回のインタビュー

皆さんはインタラクティブ動画をご存知ですか?インタラクティブ動画とは、動画の中にユーザーがクリックやタップなどのアクションをすることができる要素を用意し、能動的な動画コンテンツへの参加を促すことを目的とした動画の様式です。

これから動画の時代へとシフトしていくと言われているからこそ、益々UXの高い動画サービスが出てきそうですね。そうした中で今回はインタラクティブ動画のプラットフォームを開発しているMIL株式会社の光岡敦代表に「MIL」というサービスについてインタビューしてきました。

御社のご紹介と現在行っているサービスについて教えてください

MIL株式会社と申しまして、去年の3月に設立したまだ1年も経っていないようなスタートアップ企業です。現在インタラクティブ動画を誰でも簡単に作ることができるプラットフォームの開発を行っています。このプラットフォーム自体はクラウドのSaaSモデルとして提供させて頂いています。

従来の動画は視聴するだけで終わってしまう点や、視聴再生数や視聴時間など、取得可能な視聴データに限りがあることの課題があります。そこで我々は動画をタップして視聴体験を向上できる業界初のインタラクティブ動画編集プラットフォーム「MIL」を2017年12月にリリースしました。MILでは視聴者が動画をタップした場所や時間をレポートとして取れるシステム機能が搭載されているので、従来のように動画を見て終わるだけにとどまりません。視聴体験及び動画そのものを再定義してアップデートすることができます。

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サービスを思いついたきっかけはなんですか?

僕が高校生の時に木村拓也さんがHEROというドラマに出ていたのですが、彼がドラマの中で着ていたジャケットをみんな欲しがっていました。僕もかっこいいなぁ、欲しいなぁと思っていたのですがどこで売ってるのかも分かりませんでしたし、僕はファッションに関して全然知識や興味が無かったのでどの雑誌を見ればジャケットが売っているお店が載っているのかも分かりませんでした。あの時ジャケットが買えなかった、という経験が記憶として残っている中で、2015年に海外で当時Adobe Flashで作っているインタラティブ動画を見てすごく感動した時にビジネスとしてやっていこうと思いました。

MILの大きな強み、他社との違いというのはどういう点にありますか?

インタラクティブ動画と検索すると上位表示されるので、最近ではWebサイトからのお問い合わせが増えております。

それから動画制作会社と代理店を結ぶパイプの役割を担えることも強みの一つです。動画制作会社は動画制作は得意としているが営業チャネルがない、一方で代理店側は営業力も営業チャネルもあるが動画に関しての知識がない。そこで我々がインタラクティブ動画に関するノウハウを無償で提供するイベントを定期的に開催することで、双方をマッチングさせることも始めます。Saasモデルでやっているため、動画制作会社さんは自分達でインタラクティブ化を行いレポート集客によって効果を感じてもらうことができるので、次の動画クリエイティブ制作時にそのデータを役立てることができます。動画制作会社が育てば代理店もより販売しやすくなる、MILを販売・ご利用いただくことでMIL経済圏を作っていきたいと考えています。

また、我々が直接動画のアドネットワークの仕組みをもっている会社さんと提携することによって、彼らが配信している動画の中でインタラティブ動画を見せることも可能になりました。

特許も1件取得・4件申請中ですので、よりユニークな存在になっていけると思います。国内で唯一のSaasモデルという形で、誰でもアカウントログインし、簡単に編集していただけるような環境を提供している点が、弊社の一番の強みです。

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MILはユーザーのどういう悩みを解決してくれますか?

Google提唱のマイクロモーメントという考え方にtodo、toknow、togo、tobuyという4大欲求があるのですがMILはまさしく、買いたい、知りたい、○○したいといった、次のアクションに繋げられる仕組みになっているので、その点ゴソっと解決できるのではないかと思っています。現在視聴だけで終わってしまっている動画を、我々が再定義してMILという仕組みを導入することでアップデートしていきます。

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具体的にMILにはどんな機能がありますか?

どこかタップさせたい場所があった場合にプラスマークやハートマークなど、ドラッグアンドドロップでマークを付けれるようになっています。また視聴者が動画をタップした時に、アンケートフォームを表示させて直接入力フォームが出るといった機能も搭載しています。従来ならば、動画を見て更にランディングページに飛んで申込していただくという流れだったのが、MILで動画上にアンケートフォームを表示させたり電話をかけることができるように、動画から直接お問い合わせいただけるようにもなりました。

更にオンラインからオフラインに集客するといったクーポン機能もあります。これは動画クーポンで、クーポンをタッチすると取得済みとなり、このクーポンを後日お店のスタッフさんに提示することでクーポンを利用することができます。我々のレポート上にはクーポンが消しこまれた数が数字として上がってくるようになっています。クーポンを取得した回数と使用した回数が出てくるので、動画を通して来店があったかどうかを今まで計測ができなかったものが計測できるようになり、オンラインからオフラインへの集客も可能になります。このように動画は集客にも効果がある、ということを伝えられるので弊社はそういったところも力を入れて行っています。

MILは視聴だけで終わらないように、UXを改善していく役割を担っています。また様々なデータをレポートとして取れることもMILの大きな特徴です。視聴に対して動画内でどれだけタッチされたのかポップアップされた回数や、外部リンクのクリック回数、動画内のどこの場面でタッチされたのかを分析することができます。こうしたデータを元に、次にどんな動画を企画提案すればいいのかを結果的なデータから試すことができます。コンバージョンも全て把握することができるので、MILで制作した動画がどれだけ効果があったのかきちんと可視化することができる仕組みを提供しています。レポートを見てPDCAを回し、クリエイティブを変えることを誰でも簡単に編集できるようにしており、編集ツールとレポートという2軸に力を入れています。

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後編へ続く

MIL株式会社さんが提供しているサービス「MIL」とはどんなサービスなのか、サービスの強みや特徴、機能について前編ではお話をお伺いしてきました。後編では実際にどんな企業さんがどのような用途で利用しているのかについてや、今後の目標について引き続きインタビューしています。

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