助成金・補助金のお悩み助っ人サービス「助成金なう」|前編

福井代表写真

今回のインタビュー

起業したばかりの時期、あるいは新しい事業を始める為の軍資金など、事業において新しい事を始める為の原資が必要となる場面は様々あるかと思います。しかし、そうした新事業の為に余剰資金を留保しておくのは日々の事業状況や私生活を見てもなかなか難しい事ですよね。しかしながら、そうした企業や個人事業主、自営業者の方の為に国や地方自治体が発行している助成金や補助金がある事はご存知でしょうか?

助成金や補助金は、しかるべき書類を提出することで国や地方自治体から支給される返済不要の資金となりますが、あまり知られていない事も多く、手続きが手間だったり、そもそもその存在を知らないなど、利用されていない方も多いようです。

今回インタビューさせて頂くのは、そんなちょっと複雑な助成金・補助金を取り扱うサービスを提供している「株式会社ナビット」さんです。こちらのサービスにお任せすれば、助成金・補助金の困った事はすぐに解決できるんです。では、助成金・補助金を扱うサービスとはどのようなモノなのでしょうか?詳しくお話を伺ってきました。

御社のご紹介とサービスについて教えてください

株式会社ナビットという会社でございまして、もともとは地下鉄の乗り換えマップというものを作っている会社でございます。特徴としては全国で58100人の地域特派員が居りまして、色んな軽作業の請負をやっております。主に主婦の方々に在宅でお仕事をして頂き、様々な地域の情報収集を行い、データベース化して販売をする、というものが事業の生業となっております。

そんな中、弊社では「助成金なう」というサービスがございまして、これは全国の市町村の役所に張り付いて地方自治体の助成金を取得してきて、それを簡単に検索出来るサービスとなっております。その「助成金なう」の中で、「助成金なう」の会員同士のマッチングサービスというものを始めました。現在約8万人の会員同士を引き合わせて、助成金を使いたい方や助成金を使って自社製品を拡販したい方などを結びつける、という内容で、このサービスは日本初の試みとなっております。

ナビットのサイト1

こちらのサービスを提供するきっかけは何だったのでしょうか?

弊社の「助成金なう」においても、創業するから助成金を使いたい、という方が凄く多いのですが、創業助成金というものは大体50万円くらいなので、助成金のご紹介による着手金10%ということで、手数料がそれほど多くない為にほとんどお断りしていたんです。しかし、会員の中でも「創業される方へ向けてコピー用品を販売したい」とか、「税理士を紹介したい」といった話を聞く機会があり、そういった方々をこれから創業する方へご紹介することで、着手金なしでも助成金の依頼ができるような仕組みがあったら、創業助成金などももっと我々でお手伝いできるのではないか、という発想に至り、創業助成金に限らず「着手金ゼロ」のサービスモデルが提供できないか、と考えたのがきっかけとなります。

そのサービスでキャッシュが発生するのはどのタイミングですか?

マッチングが成立して、サービスが発生した会社様から手数料を頂く形です。併せて、事業が成功した場合には申請者の方からも頂いているんですが、あくまで成功報酬なので最初の初期費用は掛かりません。

そうしたマッチングサービスは他にはないものですか?

そもそも助成金のサービスを扱っている会社そのものがありません。中小企業庁がやっているサービスで「ミラサポ」というものがありますが、「ミラサポ」とどう違うの、という質問はよく頂きます。「ミラサポ」の場合は実は国の助成金、補助金しか案内がありません。助成金も税金と同じく、国の助成金と地方自治体の助成金というものが存在しますが、昨年実績だと、国からの助成金は全体の10%しか出ていなく、残りの90%は地方自治体から出ているのです。そんな中で地方自治体の助成金を案内しているサービスは弊社のみとなっています。

そうした理由で「助成金なう」のマッチングサービスも弊社が唯一のサービスと言えるかと思います。

ナビットのサイト2

ターゲットは日本全国の助成金・補助金を探している経営者たちですか?

そうです。それと、各種企業さんの管理職に携わっている方々も入ります。

主な発信はFacebookとブログをやっておりまして、ブログは毎日記事を書いて、Facebookでそれをアップ・拡散していって、いいねしてもらった会員さんからサイトに連動いたしまして、サイトから無料会員から有料会員になって頂くというご案内をしております。

あとはリスティングもしておりまして、「助成金」と検索すると弊社が一番上に来るような施策をも打っています。
リスティングが比較的流入が多いですが、SEOも1ページ目に出るようになっているので、そこから毎日入ってきております。ピーク時は1日60人くらい会員登録をして頂いたりもしました。

以前には助成金を扱うサービスが他にも存在していたのですが、一時的に助成金そのものが全部なくなってしまって、助成金で商売をやっていた方が皆さん撤退してしまったんです。その流れとして助成金のサービスを扱っている事業者がどんどんなくなってしまっていました。

その後、助成金が復活して、改めて助成金の支給が始まりましたが、その助成金に変わったところで、時代の流れで3年程前にサービスを)始めました。ちょうどそのタイミングで助成金を扱っている事業者がいなかったので、その時に毎日数十人レベルでご登録いただいていて、現在も継続しています。会員は8万人程いますが、現在でも平均して20人程登録頂いています。有料会員になって頂けるのはその中のおよそ10%程度です。

参入タイミングが非常に良かったということでしょうか?

助成金コンサルタントがいなくなったところで弊社のサービスがポッと出てきて、ほぼ全てがこちらに流入してきたという感じです。

競合も何社かあったのですが、士業の方が助成金を紹介、その成功報酬としていくらか頂きますみたいなものが多くて、助成金そのものの情報が見れるというサービスはあまりなかったのです。地方自治体の側は助成金がある事を告知をする努力をあまりしていなくて、宝くじのキャリーオーバーのように金額が積みあがっている状況が続いていましたし、そうした情報提供するサービスが先程の「ミラサポ」さんだけだった感じですね。

創業助成金は国も出しているのですが、地方自治体の方が種類も沢山出しています。しかも、国と地方自治体の助成金は両方とも貰えるんです。弊社でも調査していくと、同じ東京都でも区や都からそれぞれもらえる助成金がいくつかあるので、そういったところを弊社の「助成金なう」で調べて貰えるといいかなと思います。我々の税金から支払われるものなので、貰えるものは貰っておかないと勿体ないですよね。

福井代表と佐々木さんの写真

こうしたサイトの運営努力として、事前調査は徹底されているのでしょうか?

そうですね、当社でも年間1800万円くらいは助成金を支給頂いていると思います。
従業員を雇ったら貰える、という助成金を受けているので、雇い入れた従業員に研修を受けさせたりとか、あとはアルバイトの方を正社員にしたりとか、普通に弊社でもモノづくりをしていて、その助成金を受け取ったりなどしています。利益を上げようと思ったら中々に大変なので。
私たちはコンサルに入る立場の人間ですから、自分たちの経験や調査などに基づいて色々なところの助成金に対する評価をしたりもしています。

全国の助成金で御社より詳しいところはないということでしょうか?

無いと思います。弊社のように、広くあまねくフォローしているところはないと思います。

後編へ続く

前編では、助成金を遍く扱う日本で唯一のサービス「助成金なう」と、そこで新しく始めたマッチングサービスについてインタビューさせて頂きました。
後編では、このサービスを更に拡充していくためにどうするか、現在見えている課題や施策について、引き続きお話を伺っています。

福井代表写真 助成金・補助金のお悩み助っ人サービス「助成金なう」|後編

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