救急車を断らない医師採用サービス「Dr.’s Prime」|後編

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前編のあらすじ

前編では救急車のたらい回しをなくすべく、Dr.’s Primeというサービスを提供している株式会社ドクターズプライムの田真茂代表にサービスの詳細についてインタビューしました。後編では医療業界の実情について、アンタッチャブルな部分にも言及してお話をしていただきました。

ドクラーズプライム田代表1 救急車を断らない医師採用サービス「Dr.’s Prime」|前編

Dr.’s Primeのサービスを提供する上で、意識しているポイントはどんなところですか?

アプローチしたい問題に大きなペインがあるのかという点を意識しています。

なぜペインに意識を向けるようになったかと言うと、去年経産省主催の「始動Next Innovator2017」というプログラムで事業をやるのに一番必要なのは「ペイン」、痛みだと言われ、印象に残ったからです。例えば海外に行ってどうしようもないくらい歯が痛い、おなかが痛いとなったら、かかる費用が高くても病院に行きますよね。それはペインが重大だから、高額な金額を払ってでもペインを解消したいという話なんです。だから、誰のペインで、そのペインがどれだけ重いのかが重要です。そのペインと事業が噛み合っていないと、どれだけ熱意を燃やしても空回りしてしまう、と僕はプログラムで教わりました。もし、自分の家族が救急車たらい回しで亡くなったら許せるのか?という問いに対して、誰も許せるとは言えないですよね。僕らは「救急車たらい回し」というペインをゼロにするという想いで、この事業に取り組んでいます。

ドクラーズプライム田代表3

こうした実情はアンタッチャブルな部分だと思うのですが、その中で今回インタビューに応じてくださったのはなぜですか?

医療業界の実情には、情報の非対称性があることを伝えたかったからです。患者さんは事実を知らないが故に不利益を被ってしまっていることもあります。だから僕はこうした実情を公開していきたいですし、情報の非対称性なく患者さんが良い意思決定ができる世の中にしていきたいと思います。

現在見込み客へのマーケティングにおいて抱えている悩みや課題はありますか?

決裁者へのアプローチですね。Dr.’s Primeは医師採用にとどまらず、病院売上をあげることができるサービスですが、やり取りの窓口である採用担当者にとっては、採用の枠を埋めたいという気持ちが強く、病院売上をあげるという訴求が刺さりにくいこともありますね。いかに採用担当者ではなく、決裁者にアプローチするかが大事になってくると思います。

売上や会社規模において、今後どれくらいビジネスを拡大していきたいとお考えですか?

医療資源の再分配において世界一になりたいです。

日本で救急車のたらい回しが起こっている原因として、一つは医師が手を抜いていること、もう一つは救急搬送の需要が多いことがあります。国民皆保険制度で全ての国民が救急車を無料で利用できるので、どうしても需給バランスが悪いんですね。そういった中で医師資源の再分配をすることはかなりの労力がかかるので、そのような状況下の日本で医療資源の再分配ができると海外展開へのノウハウとしても生きやすいなと思っています。

最後にサービスの宣伝をお願いします

先ほど申し上げた通り、僕たちがやっていることは情報の非対称性があり、ペインが大きい分野です。このような実態を知っている自分だからこそ、解決していきたいという想いがすごくあります。僕たちがやっていることは、本当に自分が死ぬ時に誇れる社会的意義のある仕事だと思います。組織作りもすごく大切にしてますし、解決しようとしているペインもやりがいのあるものだと思うので、熱い想いを持った人たちと一緒に同じ方向を向いて、救急車たらい回しをゼロにしていきたいです!

ドクターズプライム集合写真

まとめ

悲しくも実態を知ったことで浮き彫りになった救急車のたらい回しの本当の理由。こうした実態はあくまでもほんの一握りの医師によって起こってしまうことかもしれませんが、やはりこうしたことが起こる背景には医師の過労と医師に対する評価がきちんとされていないことがあるのではないでしょうか。そんな中で今回「ペイン」に目を向けて4方がハッピーになるサービスであるDr.’s Primeは、間違いなく多くの命を救い、多くの医師を正しい判断へと導いてくれると思います。これからもDr.’s Primeのサービスから目が離せませんね。

公式サイト:https://drsprime.com/recruit/

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