このページの目次
- 1 今回のインタビュー
- 1.1 御社のご紹介と、会社の理念について教えてください。
- 1.2 「あなたらしさをカタチにしよう」という理念にしようと思ったきっかけは?
- 1.3 具体的にはどんな形で「あなたらしさをカタチ」にするサポートを行っているのですか?
- 1.4 同じようなサービスをしているところもあると思いますが、他者との違いはどんな点ですか?
- 1.5 このサービスはユーザーのどういった悩みを解決するものですか?
- 1.6 どんな人にサービスを使ってもらいたいですか?
- 1.7 このサービスを創り上げる上で苦労した点や大変だった点はどんなことですか?
- 1.8 インフルエンサーをブランディングするためにどんな戦略を行なっているのですか?
- 1.9 ターゲット(インフルエンサー)に響くキーワードは何かありますか?
- 1.10 今後1年の目標は何でしょうか?
- 1.11 その目標を達成するためにこんな企業と仕事してみたい、といった想いはありますか?
- 1.12 最後になりますが、サービスの宣伝をお願いします。
- 1.13 まとめ
今回のインタビュー
SNSで誰でも情報発信できるようになった今、”インフルエンサー”と呼ばれる肩書きを持つ方も増えてきました。今回はこうしたインフルエンサーの個性をもっと活かしてブランド化する事業を展開している企業の社長さんにインタビューしてきました。
御社のご紹介と、会社の理念について教えてください。
マークドバイ株式会社と言いまして、理念としては「あなたらしさをカタチにしよう」というキャッチコピーで事業を行っています。主に個人でインフルエンサーとして活動されている方の活躍の場を提供する事業を行っています。近年は個人の力で活躍している方も増えているため、例えばフォロワーが10万人いるインフルエンサーが企業から広告案件を貰ってそれを広告します、といったことも行われているのですが、そうすると「あなたらしさ」というものがあまり出ませんよね。
広告は結局、会社の商材を宣伝しているだけなのでその人の個性ではないですよね。折角フォロワーが多くて影響力がある個人の方が、広告だけでしかマネタイズできないとなるとその人の個性が生かされていないという事をとても感じたんです。もう少しインフルエンサーや個人で力を持っている方が、個性を生かしてマネタイズしていく機会をもっと増やしていくことができれば社会貢献にもなると思いますし、世の中に個で活躍するというのがプラスになっていくと思っています。そうした方が単に広告会社の媒体として活躍する以上のところでもっとその人らしさを出していって欲しい、という想いを込めて「あなたらしさをカタチにしたい」という理念で行っています。
「あなたらしさをカタチにしよう」という理念にしようと思ったきっかけは?
インフルエンサーは「あなたらしさ」がウケてる人なんですよね。ですが広告だと、「あなたらしさ」をカタチにできないんですよ。だから「あなたらしさをカタチにしましょう」ということをやっていこうと思い、弊社の理念に掲げました。
具体的にはどんな形で「あなたらしさをカタチ」にするサポートを行っているのですか?
個人の力をもったインフルエンサーが自分自身の得意分野でモノをプロデュースして、それを支持する消費者やフォロワーに販売していくというところを弊社が繋いであげる、といったことを我々がやっています。具体的には、フォロワーの多い人で例えばコーディネートを手掛けている人がいたとします。その人が自分自身で服をプロデュースして、例えばユニクロと着合わせるとこういう風にオシャレになりますよ、みたいな事を提案することのサポートを弊社が行っている、といった形です。
そうすることで、インフルエンサーの方も宣伝をする必要もなく、そのファンの方にとっても自分がファンになっている人が気に入って使っている商品を知れるので、そこに宣伝といったような目線が入らなくて良いんですよね。だからインフルエンサーとフォロワーの関係性も健全でいられます。
なぜこのような形をとるかと言うと、自分自身のオリジナルブランドを作るとなるとハードルが高いんですよね。インフルエンサーの方も、お子さんが二人いるような主婦の方だったりするので、特別お金持ちといった訳でもないんです。オリジナルブランドは持ってみたいが起業するにはハードルが高いからやりたくない、という方が多いです。そこで弊社がそうした方に対して、生産管理や資金調達は弊社がやるので、インフルエンサーの宣伝力とセンスの部分を生かしてくださいね、という形でオリジナルブランドを作るということを行っています。
同じようなサービスをしているところもあると思いますが、他者との違いはどんな点ですか?
オリジナルブランドを自分で作るインフルエンサーはいますが、そうした方はみんな自分で起業しています。けれど起業まで踏み込まなくていいですよ、といった点を売りにしているのは弊社のみです。起業の一歩手前の、いわゆる会社の社員みたいな人の位置づけを我々がやりますよ、ということです。弊社でプロデューサーを抱えて、1インフルエンサーにプロデューサーが1人ついて、インフルエンサーと密にコミュニケーションをとって販売する物を考えたりブランド名を考える仕組みを作っています。
このサービスはユーザーのどういった悩みを解決するものですか?
インフルエンサーとエンドユーザーの2つの立場でそれぞれ解決できるものがあると思っています。まず、インフルエンサーにとっては広告以外のマネタイズ手段を提供する事で、より自分の強みを生かす形でマネタイズできるということ。また、継続的にファンが獲得できるので自分自身のブランドのファンになってもらえるという点が大きな悩み解決になっていると思っています。広告となると、その企業のファンであってその人個人のファンになることは少ないです。だからこそ、インフルエンサー自身にファンがつくことはインフルエンサーにとっては一番大きな課題解決になるかと思います。
また、エンドユーザーにおいては安くはないけど高くもないインフルエンサーブランドが買える、といったところが悩み解決となります。例えばアパレルで例えるとわかりやすいのですが、リーズナブルな物かブランド物か、といったところが極端に二極化していて真ん中の値段の層が少ないです。ブランド物には手が出ないけど、リーズナブルな値段よりももう少しハイブランドな服を買いたい、といった方は結構多いと思うんです。ただ、そうした方がミドル層の価格帯の物を上手く探し出す事ができなかったりするんですよね。そうした真ん中くらいの価格帯でリーズナブルな物と組み合わせつつ、全体的にはオシャレに仕上げたい、と言ったような方にインフルエンサーが高すぎない値段でお墨付きブランドを出してくれたら、フォロワーの方は手に届きやすい価格で尚且つ自分の好きなインフルエンサーと同じような服装ができるから嬉しいと思うんですよ。こうした2つの立場からそれぞれの問題解決ができると思っています。
どんな人にサービスを使ってもらいたいですか?
自分の個性を表現したいけどきっかけがない、と言った人に使ってもらいたいです。「私はこの人の事が好きだからこの人のブランドから服を買って、それが自分自身のスタイルでもあるんですよ」というような選択肢を提供したいと思っているので、自分の個性を表現したい方に使ってもらいたいです。インフルエンサーが個性を表現する事によって、個性を表現したいそのフォロワーにも、自分自身の個性を表現するきっかけを作ってもらえたらと思います。
このサービスを創り上げる上で苦労した点や大変だった点はどんなことですか?
いかに在庫リスクをとらないかというスキームを確立するのには凄く苦労しました。インフルエンサーブランドが他のブランドよりも優れているところは、その服が売れるかどうかの確認をお金をかけずにできる事です。普通のブランドだと、店舗もあるし広告も打たないといけないので、新しい商品を発売した時にその商品が売れるかどうかを確認する為にお金がかかります。しかし弊社の強みは例えば10着・20着だけ生産して新発売として発表することができるのでお金をかけずにどの服が売れ筋になるか見極めることができます。そうすると、最初20着だけ作って売れる物だけ追加で500着作りましょう、といった事が出来るんです。
その中で苦労したことは、20着だけ作りたい、となると工場側に利益が出ないのでそうした作り方を受け入れてくれる工場がなかなか見つからなかった点です。ですので、何らかの服は量産するので最初に20着作ってください、という交渉を行って受け入れてもらえる工場を探しました。このスキームを確立するまではものすごく苦労しましたが、それによって在庫リスクを極小にすることが出来ています。
インフルエンサーをブランディングするためにどんな戦略を行なっているのですか?
今ひとつ試しにやってみているのが、マークドバイ所属のミセス系のブランドを集めて展示会を行うことです。インフルエンサーブランドを集めた展示会、みたいなイメージです。相互集客もされるし、展示会に出ることで今までフォロワーじゃなかった層にもアプローチできるかなと思っています。複数のインフルエンサーブランドを抱えているからこそできるシナジーみたいなものはあるんじゃないかと思っています。
ターゲット(インフルエンサー)に響くキーワードは何かありますか?
やはり「個性」ですね。確かにフォロワーの数だけで言うと芸能人には勝てないですよね。テレビに出ている女優さんが最強じゃん、みたいな。ただ、私のところに集まってくれているこの7万人は女優さんの300万フォロワーとは違う、とみんな思いたいわけですよ。そこに視点を置くとやはりフォロワーの数だけで評価しない、と言うところで「個性」といったキーワードが非常に刺さります。広告だったら女優さんの方が影響力がありますが、そうじゃない”あなた”にしかできない事をやっていきましょう、といった打ち出し方は非常に刺さりますね。
そういったところで、最初はミセスブランドを立ち上げることから始めました。ミセスは韓国で服を買い付けてくるとかじゃなくて、生地選びから行うといったようにイチから作りたい方が多いです。そうすると、それがオリジナルになりますよね。つまり、個性が活かされるんです。若い子をターゲットにしている会社もありますが、うちのコアなアイデンティティはミセスブランドで、そこが始まりなのでそこでナンバーワンになりたいと思っています。
今後1年の目標は何でしょうか?
インフルエンサーブランドとしてだけでなく、普通のブランドとしてもイケるじゃん、みたいなところを狙えるようなブランドを1,2個は出したいなと考えています。
あとは、コスメや旅行の分野でもブランドを手掛けられたらと思っています。すごく安くて価格競争になっているモノか、すごく高いかに別れてしまってるところに、インフルエンサーブランドが真ん中を提案するっていうところを服以外の業種でもやっていきたいと思っています。コスメもそうですし、旅行も格安旅行か5つ星に泊まるか、みたいな選択肢の中で、真ん中を提案して行く、そうした領域を狙っていきたいです。
他にもインフルエンサーの育成を行ってみたいと思います。例えば「この人きっと将来伸びるよね」といった将来目が出そうな、フォロワーが2000人くらいいる人を見つけて来て、インフルエンサーとして育てて行くことを行っていきたいです。今インフルエンサーとして活動している方も、実際に2000人くらいの時期があったわけですから。そうしたインフルエンサーの卵をウチが探して来てインフルエンサーとして育て上げることに興味があります。
その目標を達成するためにこんな企業と仕事してみたい、といった想いはありますか?
オフラインでイベントをやっている会社とは組んでみたいですね。インフルエンサーブランドって誰がやっているかが見えるので、そうしたオフラインのイベントがあればフォロワーの方もインフルエンサーに会うことができるし、フォロワーの方からしたらすごく嬉しいと思うんですよね。ですので、オフラインのイベントが得意な会社とは組んでみたいです。普通のアパレルブランドがやらないようなイベントをやりたいと思っていて、かといってアイドルの握手会でもない真ん中くらいのモノを売ってるインフルエンサーだからこそできるイベントの形を実現できるイベントを行なっていきたいです。
最後になりますが、サービスの宣伝をお願いします。
消費者向けになりますが、周りを見てオシャレだなと思っているけど自分ではイマイチどうしたらいいかわからないっていう人が居たら、ぜひインフルエンサーブランドの服を買ってみてください。あなたらしさを表現しながら、なりたいイメージ像に近づくことができると思いますよ。
まとめ
ブランド物でもなく、リーズナブルな物でもない、その中間の価格帯のブランドがあれば、また違ったファッションが楽しめそうですね。皆さんの中でもしも今のファッションよりもうワンランク上のオシャレを楽しみたいと言う方がいれば、ぜひインフルエンサーブランドを購入してみてください。きっと、あなたの個性を活かして”あなたらしさ”を表現してくれるアイテムの一つになってくれることでしょう。
公式サイト:https://markedby.co.jp/
<ブラントHP>
DAMEFRANK :https://www.damefrank.com
ILENN. :https://www.ilenn.jp
NORM by HIRON :https://normbyhiron.com
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