このページの目次
今回のインタビュー
皆さんは投資をしたことはありますか?資産運用しようと思っても、どの銘柄を買えば良いかわからないといった方がいるかもしれませんね。こうした方にぜひ知っていただきたいサービスが、今回インタビューをした株式会社Gaiaさんの「マネコ」という全自動のトレードサービスです。「資産形成に、新たな選択肢を」をモットーにしている株式会社Gaiaさんが提供しているサービスとは一体どんなサービスなのか、代表の窪田昌弘さんにお話を伺ってきました。
御社のご紹介と行っているサービスについて教えて下さい
2017年の5月に創業した会社でして、ほぼエンジニアで構成された15名程の会社です。ビジネスとしては、海外だとコピートレードやフォロートレード、ソーシャルトレードと言われる名称で有名なのですが、仮想通貨の取引で利益を出している優秀なトレーダーさんがランキングで並んでおり、そのトレーダーさんをフォローすることによって、その人と同じ取引を24時間自動で行う「マネコ」というサービスを提供しています。
マネコを始めようと思ったきっかけはなんですか?
元々私自身は2013年からビットコイン周りの決済やトークン発行をやっておりました。クリプトは情報更新が本当に早く、発信やテクニカル的な部分以外にもリーガル面やセキュリティ面の管理が大変なので当時ビジネスにはしたくないと思っていたのですが、私が為替を10年くらいやっていたことに加え、色んなシステムトレードの解析をしてほしいという依頼が沢山寄せられたので解析してみたところ、トレード、プログラムのアルゴリズム共にレベルが低かったので自分で作ってみたら収益が出るようになりました。それが面白いと感じたので力を入れてみようということで今ビジネスとして行っています。
サービス自体は日本と世界のリーガル環境がかなり違っていて、日本だとソーシャルトレードのような株式や債権も含めて人に任せるようなサービスは全然ありません。当時スタートアップ企業が取引所をすることはあまりメリットがなく、大型の資本があるところと手数料の削り合いになってしまいます。そうなると絶対資本力では勝てない勝負になる上、コンプライアンスを求められてランニングコスト、費用対効果が良くないということは見えていたので、正面から勝負しに行くのはあまり賢くないなと考えました。それならばどことも勝負しないで新しいサービスを作ろうということで始めたのですが、うちのサービスはお客様を送客するのでうちがきっかけで口座開設や取引量が増えたりと取引所さんから本当に喜んでもらえるんです。立ち位置としてはASPのようなイメージでto B向け、to Cならばトレーダーさんとフォロワーさんのマッチングでこのポジションはどこも敵にしないので削り合いにならず、ビジネスモデルのスタイルとしてもこうした形が好きなので始めたことがきっかけです。
取引所関係なく、トレーダーのフォローができるのですか?
現在は同じ取引所間のフォローのみ対応していますが、取引所関係なくフォローできる仕組みの実装も検討しています。お客様がいつどういう風にどういう取引をしているかという取引情報が肝になるのですが、各取引所も自分たちの取引所で申し込んでもらいたいと思いますよね。ですので取引所関係なくトレーダーのフォローをできるように検討中です。
また、各取引所に誰がどれくらい資産を持っていて、どういう取引をしていて、どれくらいリスクを抱えきるか、どれくらいのリターンを要としているかという情報を全部把握できます。世界的に見てもこうした情報を持っているのはうちくらいしかないです。
他社のサービスとの違いやマネコの強みはなんですか?
強みとしてよくいただく意見は、ユーザビリティが高いことです。元々ソーシャルゲームを作っていたメンバーが多く、個人でも東京ゲームショウに招待されるようなメンバーがいたり、セールスランキングで世界一を取っているメンバーなので、リテラシー問わずお客様に使っていただいております。使っていただく中でデータに基づいたリコメンドで投資金が増えています。例えばお客様が成功体験される時に「500円増資するとシミュレーションとして、これくらい増えます」や、「こういうトレーダーをフォローした後にリスクヘッジとしてこういうタイプのトレーダーをフォローしたらいかがですか」というお客様の行動情報に基づいてパーソナライズされるようにしているのでお客様には使ってもらいやすいサービスとなっているところが強みです。
また、チームや会社としてはアンダーソン・毛利・友常 法律事務所の先生達が顧問弁護士として入ってくださっており、金融庁に出向経験のある先生方なんです。元々はトレーダーをされていた先生もいらっしゃるので、リーガルの部分はかなり強いと思います。スタートアップっぽくはないですが、システムが無い仕様の段階から先生方に入っていただきリーガル面で問題がないか、規制が変わった時にどう対応するのかという点を常に意識してシステムを構築しています。且つ弊社と同じようなモデルにしようとした時に、ビジネスモデルやシステム特許は既に抑えてあるので、そもそも同じものは国内だとできないです。そこは強みと言いますか、そもそもこのビジネスモデルは真似されないように構築しています。
マネコは具体的にユーザーのどういった悩みを解決してくれますか?
例えば、何に投資したら良いか分からないといったお声や、そもそもトレードしている時間がないこと、勉強するのが大変なのですが単純に利率やリスクというものを見てそこだけで判断していけることなど、こうした面を全部解決できます。もちろんもっと知りたい方にはトレーダーの過去のトラックレコードを参照いただくことも可能です。
取り扱いもすごく簡単で利率やリスクは出ており、投資金が自動設定されているのでフォローをするだけで作業自体は終了です。24時間自動でフォローされるので既存の金融商品に比べて本当に楽で、このあたりはユーザーの悩み解決になっているのではないかと思います。ご自身でポジションを調整することもできますし、逆に知識がなくてフォローを外した時もポジションがそのまま決済されるので、本当に知識がない人でもできるように設計しています。
今登録しているトレーダーさんはどれくらいいるのですか?
うちはトレーダーさんに対してIDの確認、いわゆるパスポートや保険証の確認とセルフィーと反社会的勢力に対するスクリーニングを全て確認しています。アンダーソンの先生方が顧問に就かれているので自主規制というところと、一般ユーザーの保護という目的でこうしたスタイルで行っています。そのため、実際に審査を通っているトレーダーさんは3割程度です。申請いただいてもこうした審査に通らなければ落としているので、その点優れたトレーダーさんが揃っています。
後編へ続く
前編では、フォロートレードであるマネコの詳細やこのサービスを思いついたきっかけ、強みや解決してくれることについてお話をお伺いしました。後編ではマネコのターゲットや現在のマーケティングの課題、今後の展望について引き続きインタビューしています。
トレーダーフォローで行う仮想通貨の投資「マネコ」|後編
コメントを残す