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今回のインタビュー
皆さんは「ブロックチェーン」という言葉を聞いたことはありますか?どこかで耳にしたことはあってもそれがどんなものなのか、というところまで理解するのは難しいかもしれませんね。しかし、これからの時代に「ブロックチェーン」の存在は欠かせないものになってきます。今回はこのブロックチェーン領域で事業を行っているEnbowl株式会社さんへインタビューしてきました。
御社の紹介と、会社の理念についてお聞かせ下さい
Enbowl株式会社は、次世代のインフラを作ることを理念にブロックチェーン案件のマッチングサービス「CryptoBowl」を運営しています。きっかけは実際に海外企業で働いてみてユーザのリテンションが高く、企業のサービスに対する思考も非常に高いことを感じて、彼らが提供しているようなサービスを作りたいなという想いが自分の中にあったことから、そういった「このサービスなしでは生きられない」というインフラとなるサービスを作る、というところを今の目標にしています。
今行っているサービスは、ユーザにとってどのようなお悩みを解決するものなのでしょうか?
よくお問い合わせいただく内容として、ブロックチェーン領域で新規事業を任されたはいいが、担当者がブロックチェーン領域で何をできるか分からなかったり、かつ社内にリソースがないので開発ができないといった理由が圧倒的に多いです。外部に発注先を探そうにも中々見つからない。ブロックチェーンの案件を募集しています、と公募してる企業もまだそんなに表に出てきていません。そこで弊社ではブロックチェーンで発注先を探している企業さんとブロックチェーンで受託先を探している企業さんをマッチングしています。
ブロックチェーンが一般企業で実用化されるレベルは何年後くらいと見込んでますか?
一部のユースケースに関しては、来年くらいに来ると思います。ただ、それがユーザのところにまでくるのはまだ5年くらい先の話かなと感じています。今回ブロックチェーン領域に参入するとなった時に90年代にIT事業を起業された企業の方に色々とヒアリングをしました。1990年代〜2000年代前半に起業した人達が最初に何をやったかというと、受託で開発してナレッジを溜めていき、市場の波が来た時に一気にそこにリソースをつぎ込んだと仰っていました。それが2002年くらいに日本でGoogleが出てきたときにブレイクスルーが生まれて、一気にユーザーが増えたそうです。それまでの期間は生き延びることが本当に大事だと仰っていて、それはブロックチェーン業界も当てはまるんじゃないかなと思っています。今はまだブロックチェーンを知っている人は本当に少ないです。なので今はブロックチェーン案件のマッチングサービスという形で周辺領域で最初はマネタイズして、かつユースケースを溜めていきつつ、市場の波が来た時にそこに一気にキャッシュやリソースをつぎ込もう、という風に考えています。
インターネットも最初は大企業が導入していき、次に中小企業が導入して、個人事業主が導入して最後に一般のユーザーが使い始めました。それはブロックチェーンにも当てはまる思っています。。大企業がまず試験的にブロックチェーンを導入して、次に中小企業の事業主が実際に使ってみて、個人事業主のリテラシーが高い人が使ってみて、最後に普通のユーザがブロックチェーンと認識せずにブロックチェーンを使うんだろうなっていうのを見通しとして考えています。
それぞれの顧客はどこから探して来るのでしょうか?
弊社では、ブロックチェーン領域の勉強会を定期的に開催しています。今まではエンジニア向けの勉強会が多かったのですが、非エンジニアの方が勉強会に行ってみても何となくブロックチェーンがすごいのはわかるけど実際にブロックチェーンで何が出来るかはわからない、というところで止まってしまう方が多かったことを知って、ブロックチェーンをビジネスやプロダクトサイドから理解するための非エンジニア向けの勉強会を行っています。実際にこういった案件の決裁権持ってるのは非エンジニアの方が多いので、そこで案件に繋がることがは非常に多いです。
今行っているサービスを創り上げていく上で苦労した点はどんなところですか?
お問い合わせいただく担当者様によって、ブロックチェーンに対する理解がマチマチな点です。担当者様によってはブロックチェーンの理解も早くて要件定義も済んでいて後はマッチングする、という方もいます。しかし、ほとんどの場合は自社で何をできるかが分からない、ブロックチェーンの事業を任されたはいいがどんな風に要件定義をしたらいいのかが分からない、といった状態で相談に来る企業様も多いです。お問い合わせから案件に繋がるところが最初は非常に苦労した点です。
そこに対しての対策・解決策はどのようにされたのですか?
最初の申し込みの段階でフィルタリングをかけて、お問い合わせの時にで簡単な質問に答えてもらっています。実現予定で進めていて、ブロックチェーンの新規事業部作りました、事業内容も決まっています、というところまで話が進んでいればぜひやりましょう、といった感じで案件を回します。今は検討段階というような企業であれば、まずは簡単にヒアリングをして、まだ早いようだったら事業に進捗があったらご連絡をいただく、というようにどんどんフィルタリングをかけて、優先度や温度感の高いものから案件を回しています。
後編へ続く
前編では、ブロックチェーン業界の実態とEnbowl株式会社さんの行っているサービス「CryptoBowl」についてインタビューきました。後編では、「CryptoBowl」を運営するためにどんなことを行っているのか、ということや今後の目標についてお話をお伺いしてきました。
ブロックチェーン案件専門のマッチングサービス「CryptoBowl」|後編
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