一年後に届くポストサービス「TOMOSHIBI POST」|前編

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今回のインタビュー

皆さんはご自分や誰か身近な人へ手紙を書くことはありますか?インターネットが普及してから、手紙を書く機会も少なくなってきたかもしれませんね。しかし、もしも一年前に自分が書いた手紙が自分宛に、もしくは大切な誰かに届いたとしたらきっと嬉しくなりますよね。今回は一年後に手紙が届くサービスを提供している株式会社FREEMONTの小山将平代表にサービスについて詳しくお話をお伺いしてきました。

御社のご紹介と今行っているサービスについて教えてください

弊社は株式会社FREEMONTという会社でして、企業理念としては一人一人が素直に生きることが可能な世界を作るという理念を掲げています。

人が素直になれるような機会を一つでも多く提供していきたいと考えています。そのきっかけを作る取り組みの一つとして、「TOMOSHIBI POST」という一年後の自分に手紙を送れるWEB上の郵便ポストサービス、実際に手紙を書いて投函すると一年後に届くレターセット「TOMOSHIBI LETTER」を販売しています。

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なぜ素直な気持ちで溢れた世界を作りたいというような理念を掲げたのですか?

きっかけはシアトルへの留学でした。その時の体験がすごく大きかったです。社名のFREEMONTというのもシアトル郊外の町の名前が由来ですが、その町で僕はかなりの時間を過ごしました。そこでアーティストやフリーランスといったように自由な働き方をされている方がたくさんいるのを見て育ったので、そうした方々のように自由で自分らしく素直な気持ちを大事にして生きられる世界にしたいと思い、この理念を掲げています。

留学した中で、どういった経験が今の自分自身に影響を与えてくれましたか?

ホストをして下さったファミリーの長男がシンガーソングライターだったことです。彼はシアトルでは有名な方でしたがデビューを目指しているというよりも、ただ本当に好きだから音楽をやっているような方でした。「好きだからやってるだけだよ」という彼の言葉を聞いたり、実際に彼のライブに何回も行ったり、ただ好きだからシンガーソングライターをしているという話を聞いた中で、こういう生き方で良いんだな、という気持ちを持つことができるようになりました。影響を与えてくれたという意味で、彼との出会いが一番大きかったですね。

素直に生きるという意味は、自分のやりたいことをやっていこうということですか?

やりたいことをやっていくのも自分に素直だと思いますし、ここでいう素直とは、例えば生きていれば正直に言えないことや素直に振る舞えない時は誰にでもあるじゃないですか。そういう時間を少しでも減らして、自分に素直になれる機会を増やすことによってその人にとってベストな生き方を一日でも一時間でも良いので、増やしていけたら良いなと思っています。

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TOMOSHIBI LETTERはどういうきっかけで思いついたのですか?

元々は別の事業をやっていたのですが、それが頓挫してしまったことがあります。僕はノートやメモに記録を残したり日記をつけたりするのですが、「どうしよう、次は何をしよう」と考えながらそうした過去の自分が書いたノートやメモを見返している時に、過去に書いたものたちが自分宛の手紙のように思えたり、自分の言葉で自分がハッとするような体験がありました。自分が自分に対して書いている言葉は嘘がないので、こんな風に自分宛てに書くというのはすごく良いサービスなのではないかと思い、このサービスを作りました。

TOMOSHIBI POSTやTOMOSHIBI LETTERのコンセプトは「未来を、照らそう」なのですが、まさしく「未来を、照らそう」は過去の自分がノートに残していた言葉でした。

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今はこのTOMOSHIBI LETTER用のポストはどこかに常設しているのですか?

今はまだないです。これから設置できればと考えています。ポスト自体は作っているので、イベントに出店した際にはそのポストに投函していただいています。イベントに出店する際にはレターセットを販売しておりまして、そこで購入していただきそのまま投函までしていただくことが可能です。我々が一年間保管して、一年後に届く仕組みになっています。レターセットには数種類のデザインを用意しているので、お好きなデザインをお選びいただくことができます。

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どんな方がTOMOSHIBI POSTやTOMOSHIBI LETTERを利用しますか?

使ってくださる方で言うと20代〜30代の若い方で、人生の岐路や転機といった場面で使ってくださる方が多いです。留学前や転職前、就職前、卒業した際などで使ってくださる方が多いです。また、結婚式で新郎新婦宛に参列者が一年後の新郎新婦に向けて手紙を書くといった使い方をしてくださったりもします。

手紙はその時の自分しか書けないじゃないですか。例えば今日書こうと思っていた内容と明日書く内容では気持ちや書きたい内容も変わってくる、もしくは同じ内容でも違う表現になるなど、その時の自分にしか書けないと思うんです。だからこそそれに気づいたユーザーの方は頻繁に利用してくださっています。

また、利用してもらいたいシーンとしてアウトプットをする為にも利用していただけると嬉しいです。僕がすごく感じるのが、みなさん自分の中に色んな感情を溜め込んでしまうから鬱になったり気持ちが下がっていくと思うんです。ですので、自分の気持ちを素直に吐き出すという意味でも、このサービスを使ってみて欲しいですね。

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後編へ続く

前編ではTOMOSHIBI LETTERの詳細やこのサービスを思いついたきっかけ、「素直に生きる」ことの意味についてお話をお聞きしてきました。後編ではこのサービスのマーケティングの部分や今後やってみたいこと、目標などについてインタビューしています。

FREEMONT小山代表写真2 一年後に届くポストサービス「TOMOSHIBI POST」|後編

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