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前編のあらすじ
前編では求人案件と登録エンジニアを1クリックでマッチするAIアシスタントの「hachico」について、どんな風にマッチングしているのか、hachicoの強みの部分をお聞きしてきました。今回の後編ではhachicoによって得られる効果、AIアシスタントという位置付けにしている理由や今後の目標について引き続きインタビューしています。
求人案件と登録人材を1クリックでマッチする「hachico」|前編hachicoを利用している企業さんからはどんな反応を得ていますか?
まずマッチングのスピードが上がったというお声をいただけています。今まではキーワード検索やタグ検索ベースのツールを使っていらっしゃったのが、hachicoを使うことで候補者を抽出する時間が10分の1に、さらにご経験が浅いエージェントさんの場合は20分の1くらいになったというお話も頂きました。人材への案件提案スピード、そして求人企業への人材提案スピードを上げることで、成約確立が上がります。
また、hachicoを使うことで「そういえばこんな人材が登録していたな」と記憶の中だけでは思い浮かばなかった人材の抽出もできたというお声もいただいています。記憶に頼るマッチングでは抽出できなかった人材を掘り起こすことができるので、例えば既存のユーザーさんでも過去に登録された人材の方を掘り起こし、それがきっかけで成約につながったというお話しもいただいています。特に人材不足といわれる時代だからこそ、一回関係を構築した人材は大事にした方が良いと思いますし、例え記憶の隅に追いやられてしまっていたとしてももう一度掘り起こすきっかけを作るという意味でもhachicoを使っていただければと思います。
hachicoの特徴としてはどんな点が挙げられますか?
今弊社としてはAIを搭載してはいるものの、AIというのはまだ万能ではないと感じているのでAIですべて完結する仕組みにはしていません。あくまでもAIはアシスタントという形で、AIと人が共存していくためにどうしていくべきかといったところを考えながら設計している点がhachicoの特徴です。
例えば本当に正確さを求めようとすると、人がやっていること完全にAIに機械学習させてどんな人材をどういう条件で抽出するか、というところをきちんと設定する必要があると思うのですが、今我々はあくまでも今はこのくらいだったら人材を抽出しても良いのではないか、という緩さを持たせたままにしています。なぜこのようにしているかというと、例えばエンジニアがコードを書けると言ってもその程度、つまりポートフォリオをこちらで判断するのが難しいからです。それにより、こういう人ならマッチするかもしれない、という掘り起こしの部分も含め、hachicoが集めた『可能性』がある人材の中から人が最終ジャッチを行っていく仕組みとなっています。スキルばかりに注目するのではなく、コミュニケーション能力など人間性の情報を集めた方が実際にチームで開発をしていく上ではより良い人間関係が築けるのではないかと思います。また高度なスキルを持ったエンジニアとエンジニアとしてこれから頑張っていきたいエンジニアをくっつけることで、エンジニアを育て上げるサポートもできるのではないかとも思っているので、今後はそうしたところにも力を入れていきたいです。
hachicoはあくまでもAIアシスタントという位置付けにしている理由はなんですか?
将来は完全に自動化する時代が来るのかもしれないですが、現状は人が介在した方が良いと思っているので、あくまでもAIアシスタントという位置付けにしています。
なぜかと言うと、マッチングしていく上で例えば最初100人の人材候補者がいたとして、そこからスキルベースで絞り込んでいく時に、30人や10人といった段階まで絞り込む工程を人が行っているとかなり効率が悪いです。ですのである程度データを元に絞り込める範囲までは機械で一気に絞り込み、熱意や志向性といったテキスト情報が少ない部分ところはエージェントさんが時間を掛けてマッチングした方が結果に結びつきやすいです。こうした理由から、全自動ではなく自動化できるところは自動化、最終的にはエージェントが判断するという形を取っています。
中長期的にはAIキャリアアドバイザーを作ろうと考えていると仰っていましたが、具体的にはどんなサービスをイメージされていますか?
例えば派遣会社にある人材が居たとして、その方が1ヶ月後に今の仕事任期が終わりだとします。その方が次にどんな仕事をやろうかと考える時に、今の自分ができる能力の中から仕事を探す可能性が高いと思います。しかし我々がキャリアパターンを分析していくことで「次にこんなことも仕事でできそうだよね」といったように少し背伸びした選択肢や可能性を提示することが可能になります。もしもその時にギャップが大きければ「こう言うことを勉強したら良いよ」と言ったキャリアパスも提案することもできます。こうしたサービスを中長期的にはやっていきたいと考えています。
これが実現することで、人材はさらに成長することができ、人材会社さんにとっても人材一人の価値をどんどん上げていくことができ、採用した求人企業の売上も上がり、相乗効果をもたらすことができると考えています。
1年後の目標はなんですか?
人材業界向けのマッチングツールということで、誰に聞いても「hachicoイケてるよね」と言われるくらいに認知されるようになりたいですね。
最後にhachicoの宣伝をお願いします
SES事業を始めて自分たちでもhachicoを利用しているという話をしたのですが、やはり使ってみると良い人材をサクサク探せて楽しいなと感じます。記憶の隅に追いやられていたけどこの人居たな、といったことがあるんですよね。そうすると、人材にとっても人材を探している企業にとってもマッチングできたら嬉しい話なので、是非hachicoを使ってみてほしいです。ユーザーの細かいニーズに素早く対応していく自信もありますし、人材会社さんが既にお使いのCRMツールとの連携も進め、利便性を向上させていく予定です。まずは是非一度利用してみていただけると嬉しいです。
まとめ
無数の求人情報と経歴情報の中からマッチしたものを素早く抽出することで顧客のやる気が高いうちに人材を見つけることができ、また人材のやる気が高いうちに求人案件を提案できるようにしたのが今回ご紹介したCrossborders Innovation株式会社さんが提供する「hachico」というサービス。こちらのサービスを利用することにより、適切なマッチングが図れ、人材にとっては自分のスキルを最大限発揮できます。また、人材会社さんにとっては人材をスピーディかつ抜け漏れなく提案できるので売上の増加も図れます。人材会社の方は是非、hachicoを利用してみてくださいね。
公式サイト:https://xb-i.com/
hachicoの詳細:https://xb-i.com/hachico
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