このページの目次
- 1 今回のインタビュー
- 1.1 御社のご紹介と、行っているサービスについて教えてください
- 1.2 今あるサービスの中で一番力を入れていることはなんでしょうか?
- 1.3 今何名くらい入居者がいらっしゃるのでしょうか?
- 1.4 ブロックチェーンのエンジニアは少ないですが、今後エンジニア増やしていきたいというお考えなのでしょうか?
- 1.5 この講座を実施するきっかけはなんだったのでしょうか?
- 1.6 同じような講座は他でもやっていると思いますが、他との違いはなんでしょうか?
- 1.7 ターゲットは初心者ですか?
- 1.8 講座について、集客の具合はいかがでしょうか?
- 1.9 初心者がターゲットとの事ですが、どうやって集客をやられているのですか?
- 1.10 後編へ続く
今回のインタビュー
皆さんは「ブロックチェーン」という技術を耳にしたことはありますか?仮想通貨が一時期盛大に盛り上がったときに話題になったブロックチェーンですが、現在日本国内ではまだまだこの技術を扱うエンジニアはそう多くはありません。ブロックチェーン業界では慢性的な人材不足であり、日本国内ではまだまだ発展途上なんです。
そんな状況を憂い、「日本国内のブロックチェーンエンジニアを増やしたい」という想いで活動されている「株式会社HashHub」さんをご紹介いたします。
御社のご紹介と、行っているサービスについて教えてください
HashHubはブロックチェーン総合企業です。
ブロックチェーンに特化した起業家と開発者向けのコワーキングスペースの運営と、自社プロダクトの開発( https://denryu.hashhub.tokyo/ )、企業向けのコンサルティング、動画メディア「コインストリート」など多様な事業を展開しています。
元々なぜこういう事をやり始めたのかと言うと、2017年仮想通貨が盛り上がりまして、仮想通貨が認知されるようになりました。ただ、周りをよく見てみると日本にそこを開発できるところが無く、そういった部分がまだまだ弱いなと思いまして、エンジニアの方々が集まってコラボできる場所を作りたいというところからサービスがスタートいたしました。
弊社についてですが、すでに私はフリーランスとして活動しており、他の2人もフリーランスで活動できるような状態にはなっていましたので、まずは3人で寄り集まって会社を立ち上げて、その後クラウドファウンディングで資金調達をしました。
今あるサービスの中で一番力を入れていることはなんでしょうか?
やはりコワーキングスペースの運営とプロダクトになります。ブロックチェーンで何かをやりたい人向けとなっているものなので、入居される前に必ず面談を行って、どんなことするのか、何をやっていきたいかという事を確認してから入居頂いています。
ただ、入居頂いているのはエンジニアさんだけではありません。エンジニアさんが作ったものをビジネスとして広げていく方も必要ですし、デザイナーや翻訳者などもビジネスとしては必要になってくるので、エンジニアさん以外の方も入居頂いています。そういった方々もブロックチェーンに関係している方々にはなります。
今何名くらい入居者がいらっしゃるのでしょうか?
今は40名くらいです。チームで入ってくださる方もいらっしゃっているので、それを含めるともっと増えるかと思います。
2か月に1回程、入居者の方々向けにピッチDAYみたいなものを設けていて、自分が今どんなプロジェクトをやっていてどこが課題なのかという話をして、お互いに「こういうのどうですか」「これはどうですか」と質問するような会を開いていて、その後の懇親会の時に入居者同士で仲良くなったりする事もあります。
ブロックチェーンのエンジニアは少ないですが、今後エンジニア増やしていきたいというお考えなのでしょうか?
今現在我々もそこが課題であると思っておりまして、12月からエンジニア講座というものを始めます。(https://www.blockchain-edu.jp/ )
ブロックチェーンの初学者レベルの方を対象に、毎週日曜にここにきて頂き、BitcoinのプログラムとEthereumについてをそれぞれ学ぶというような講座を始めます。
1日6時間と長丁場で、初めて来る人は予習しておかないと厳しいかもしれませんが、この講座に来て頂く方はダイエットの為に高級ジムに入会するのと同じくらいの気持ちで来て頂きたいと考えています。本気で学びたい、という方の為の場所です。
講座の価格ですが、エンジニアになっていない人はまだそれほどお金を稼げていないと思うので、エンジニアになるための技術を身に付けて仕事が回ってくるようになって、そこでようやく我々の仕事が出来たな、と感じる部分があるのでなるべくリーズナブルに講座に参加頂けるような価格設定にしています。
この講座を実施するきっかけはなんだったのでしょうか?
業界の中でエンジニアの数が足りていない、というのがここ(コワーキングスペース)にいるとよく見えるというか、色々な業界の方ともつながっているので、そういうところを見ていると、「やりたいけどどうやればわからない」という方もいらっしゃいますし、「こういう人を採用したい」といった企業さんがいるのも見えてきました。そういったニーズの為に、こういったエンジニア養成講座があった方がいいな、ということで始めました。
同じような講座は他でもやっていると思いますが、他との違いはなんでしょうか?
BitcoinとEthereumがバランスよく学べるようになっているところですね。今後はブロックチェーン習得後は企業への人材紹介の体制なども整えられるといいなと思っています。
ターゲットは初心者ですか?
そうですね。この講座を受けて頂く中で、よりハイレベルな事をやりたいと思っている方がいらっしゃるなら、別でイベントやハンズオンを開催しているので、そちらに来て頂く事が有用かと思います。
イベントはCompassのサイトで告知しているんですけども、ハンズオンは人数少な目なクローズドでやっている事もありますが、月1回の頻度で開催していますのでぜひお問合せ頂ければと思います。
講座について、集客の具合はいかがでしょうか?
そうですね、ほぼ満席に近い人数は集まって頂いています。それだけブロックチェーンのエンジニアが足りないということですが、ある意味今がチャンスだと思います。
講座だけでなく、例えばここのスペースでも、エンジニアの方が「『こういった技術書が欲しい』とかを仰って頂ければ、こちらでも購入してみたりはするのでぜひ教えてください」と入居者には言っています。
入居者がどんな本があればいいか、というものを教えて頂けるとこちらも凄く助かりますし、それによって他の入居者の方の勉強にもなってプロダクトが出来きてくるようになると、私たちのメリットにも繋がっていきます。
初心者がターゲットとの事ですが、どうやって集客をやられているのですか?
ブロックチェーン講座の集客はプレスリリースを打ったり、(コワーキングスペースの)内部でお知らせを出したりしました。お陰様でSNS経由でのお問合せを沢山いただく事ができました。
後編へ続く
前編では、株式会社HashHubが行なっている事業やブロックチェーンについてインタビューしてきました。後編では、集客方法や認知度アップに向けての戦略についてお届けします。
ブロックチェーン総合企業「HashHub」:後編
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