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今回のインタビュー
皆さんは本を読むのは好きですか?もしかしたらこれまでにあなたも読んだことがあるかもしれない『20代の生き方で人生は9割決まる』『これで金持ちになれなければ一生貧乏でいるしかない』をはじめとする、多数の有名著書を出版した著者の金川さんへインタビューしてきました。
ご自身のご紹介からお願いします
金川顕教(カナガワアキノリ)と申します。祖父が付けてくれた名前なのですが、名前の通りの人生を歩んでいます。大学は京都に行ったのですが、本当はミュージシャンになりたくて高校時代はずっと楽器をいじっていました。そこでちょっと挫折をしたことから、ちゃんと勉強しようと思って大学時代に会計士試験の勉強をして、大学4年のときに試験を合格し他ので大学4年生のころから京都と東京を行ったり来たりしながら働き始めました。
元々すごく起業がしたかったんです。本当は大学生の間に起業しようと思っていたのですが、全然ビジネスや起業や会社経営が分からなかったのでひとまず会計士になってみようと思って。2年くらい色々な会社を見て、そろそろ起業できそうだなと思ったのが24歳くらいの時で、そこから会計士をやめて起業をした、という感じです。
今はどんな会社を運営されているのですか?
基本スタンスとしては「あまり本業で儲けない」というのがあるので、色んな事業を手掛けています。本にも書いているのですが、「作家」や「事業家」「投資家」「コンサルタント」「プロデューサー」と言ったような肩書きを持っています。
一つの事に集中するというよりかは満遍なく色々な事をやって、全部で平均点以上出来ればいいかなっというタイプなので、会計事務所や保険、不動産、出版社と言ったように色んな形でマルチにやっています。
色んな事業を手掛けているとのことですが、意識しているポイントなどはありますか?
どうしたら人は伸びるのか、というところを追求して教育することに力を入れています。一つ目は教えるよりも任せること。教える能力は確かに大事なのですが、教えて人が伸びるかっていうとそうでもないんです。どうしたら人は伸びるのかというと、教えてインプットさせて、アウトプットして自分で行動させて、フィードバック受けることが大切なんです。教えるだけでは伸びないので、教えたらすぐに任せる。一つの仕事をやってもらう。それでフィードバックする、といった流れです。
また、二つ目は教育を受けるのにお金を払ってもらうこと。研修を受けるというところで研修費用を頂いて、学んでもらうことで学びの姿勢がより一層高まります。
三つ目はチームを作る上で、上に立つ人間をできるだけ複数にするということ。ピラミッド型だとトップが一人になってしまい、チーム内で中々コミュニケーションが取れなくなってしまいます。第三者の公平な観点を取り入れるようにしていて、横のつながりで事業をやっているので別の事業の人がある事業を見に行って、この事業ってどうなの、っていう監査をしてもらっていたり、あとは社外取締役やコンサルタントがいたりします。一方向からの教育ではなくて多方面から教育する事によって、一方向だと社長が言っているだけなのでホントかな?って思うことも多方面から同じことを言われるとそうなんだな、間違ってないんだな、って腑に落ちる部分があるので、できるだけトップダウンではなく、多方面から教育する仕組みを作っています。
今の金川さんの思考はどのようなところから生まれたものですか?
普段やらないような小さな事をやるように意識しています。例えば、元々私は右利きなのですが、小学生のときに「絶対両利きの方がいいよな」と思ったことから少しずつ左手で練習していたら両利きになれました。そうした日常的なところであまりやらない選択をしてみる、というところの積み重ねが今の私を作っていると思います。ずっと同じことをやっていると、それが常識になってそこから中々抜けられなくなってしまうので。今手一杯の状態だったらその中で何をやればいいかな、とかそうしたところはできるだけ意識していますね。特に「質より量」「量より大量」が大事だと思っています。大量に色々こなしていると、後々質が上がってくるのでパンパンでもとにかく何かをやってみるっていう。そうしたところが大切かなと思っています。
あとは見切り発車も大切だと思ってあまり準備せずに色んなことを始めるんですよ。やりながらどんどん軌道修正していって点数を上げていくといった具合に。準備に時間をかけることも勿論大切なのですが、兎にも角にも行動しないと前に進めないので、そうしたスタンスを大切にしています。失敗はネタ作りかなと思っているので、ダメだったらダメでまた軌道修正する、というようにとにかく行動しています。中には失敗したらどうしよう、と思ってなかなか動けない人もいると思うのですが、今はマスメディアからソーシャルメディアの時代になって情報が溢れかえり、選択過剰になっているから情報そのものにあまり価値がなくなってきているように感じます。それでは何に価値があるかと言うと物語性、ストーリー性だと思っています。ストーリーには成功談と失敗談の二つがあって、どちらが面白いかっていうとやはり失敗談かなと。何かにチャレンジして大コケしたとか、大失敗した人の話を聞く方が話としては面白いし、時代的にも失敗談を求める時代になっているので。どれだけ失敗談を貯められるかが最終的に成功する、と思っているので、まずはアクション起こすことを大切にしています。実際、成功したい人はいっぱいいますよね。けれど失敗したいって思う人が一番強いと思っています。失敗したい人はチャレンジできる人だし、覚悟がある人だし、失敗して落ち込まない人はもう一回チャレンジも出来る。大量行動する中で身についた思考だと思っています。
今後手掛けたいビジネスはどんなことですか?
今一番関心があるのは派遣会社です。やってみたいのは「従業員をタレント化する」といった取り組みです。例えばCAさん。CAさんが全員インスタグラム始めて、今日はこの搭乗便出ます、みたいな事をやればそのCAさんをフォローしているフォロワーさんはきっとそのCAさんの搭乗便を使うから自然とお客様も増えると思うんですよ。一緒に仕事をしているメンバーにはブランディングやセルフプロデュース、といったところを教えているので、それを派遣会社でもやってみようと思っています。来年から本格的にこの事業を展開できるように今動いているところです。
「やりたい事」が沢山あるようですが、それはどうやって沸いてくるのでしょうか?
何かしたいなと思ったらやるタイプで、本当に考えないんですよ。考えるよりも先に動く、みたいな感じです。
今、本当にやりたいこと・頑張りたい事っていうと出版ですかね。100万部目指そうと思ってます。あと2〜3年でそこを達成したいなと思って頑張っています。そのためにできるだけリサーチしていますね。本読んだり、こういう本出したいな、ぼんやりアイディアを膨らませたりとか。今までやってきたことでこれは本に出来そうだなとか、いろんな人を見てこういう考え方があったらいいんじゃないかなとかっていうのを本にまとめられたらいいなと思っています。
周りを見ていると、皆もっとワガママに生きた方がいいんじゃないかってボンヤリ感じています。常識とか、人に言われたからやらないといけないとか、結局やりたくない事をやるってそれは本当に幸せなのかなっていう想いがあって。結局損得勘定で考えちゃうから息苦しそうで、それが損得関係なくやりたいことならやったらいいんじゃない?っていうところをまとめた内容を次の本に盛り込もうかなと考えています。したくないけどしなきゃいけない、とか、やりたくないけど出来るからやらなきゃいけない、といった考え方も一つだけど、それだけが全てじゃないよね、といったところを伝えていけたらなと思っています。
最後になりますが、「いつの間にか稼いでくれるすごいチーム」の宣伝をお願いします
この本は珍しくて、3章しかないんですよ。1章が「稼ぐ人間になる方法」、2章が「稼ぐチームの作り方」、3章が「稼ぐチームリーダーの条件」。まずは自分自身が優秀になり、自分が優秀になってからチームを作る。チームを作ったらリーダーシップとしてどうしたら優秀なリーダーになれるかっていう構成になっています。一般的には、「稼ぐチームの作り方」が3章に来るのが普通なのですが、この本は実践ベースなのでこうした構成になっています。
仕事でやる気の出ない人がやる気を出すにはプライベートが重要で、プライベートと仕事をリンクさせるとプライベートの為に仕事のやる気が出る。出来る人というのは仕事ができればプライベートも充実する、という相関関係を理解しているのですがやる気が出ない人に仕事、仕事って言ってしまうと余計仕事が嫌いになっちゃうので、仕事を頑張ればプライベートでやりたい事は出来るようになる、といったような事を書いています。良かったら是非読んでみてください。
まとめ
インタビューで金川さんのお話を聞く中で一番響いたことは、「兎にも角にもやってみる」ことがいかに重要かということでした。できるかできないか、と考えるよりもまずはやってみる。質より量、量より大量の中で見えて来るものがあるんだな、と本当に学びの多い時間でした。「いつの間にか稼いでくれるすごいチーム」ももちろんですが、金川さんはこれまでに沢山の本を出版されているので、皆さんもぜひ読んでみてください。今のあなたから大きく成長できるヒントを本から得られるかもしれませんね。
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