このページの目次
前編のあらすじ
前編では、世の中のミスマッチを無くすサービス「scouty」の具体的なサービス内容についてインタビューしてきました。後編では、そのサービスをどうやって拡散していくのか、その戦略についてお話をお伺いしました。
スキルに合った適切な企業をマッチングする「scouty」|前編SNS、WEBマーケティングでのターゲット反応はいかがでしょうか?
実はこの9月頃まで集客に一切費用をかけていませんでした。丁度プロダクトの汎用性が上がってきたので、今ようやく広告を打ち始めたというところです。WEBもSNSも集客の手段としては利用しているのですがまだテストを始めたばかりの段階です。効果測定もまだまだこれからですね。
それ以外ではイベントを開催していて、社内の会場を使って企業の採用を担当している方に集まっていただいてLT(ライトニングトーク)をしてもらい、お互いに知識やノウハウを共有しながら呑む、みたいなものを月2回くらいやっています。あとはその特別編のようなものをもっと大きな箱で50人くらい呼んでセミナーをやって、という事イベントもやっており、合わせると通算で15回程やっています。現在まで累計集客がおよそ750人くらいになっているという感じです。そこからのサービス導入があったりだとか、見込み顧客のナーチャリングになったりもしています。ターゲットにマッチした顧客と接触をもって密度の高い会話をすることがイベントマーケティングでは重要なポイントになっています。
御社からアプローチしたい企業さんなどはありますか?
エンジニア採用が企業のボトルネックにならないように積極的に採用をされている企業さんがかなり多くいらっしゃるので、こういったIT系企業さんがメインターゲットになっています。
サービスの利用料金はどうなっていますか?
基本のプランは1年の利用で基本料金15万円です。それとは別にトライアルの半年、長期の2年プランも用意しています。また別途初期費用も発生します。
採用のサービスでは「成約報酬」というものがあるんですが、そこは頂戴せずに採用のソーシングとナーチャリングの2つを提供している形です。
scoutyではメール送信数は無制限なのですか?
制限はないですがきちんとパーソナライズをしていただくようにお願いしています。きちんと時間をかけてスカウトしていただいているので、例えば毎月1,000通送るような事は実質難しいかなと思います。実績としては企業さんごとに目標採用数とかも変わってきてそれによって送る数も変化しますが、一般的なスカウトサービスよりは全体的に送信数が少ないと思います。
スカウトメールの返信率25%というデータがあるので、企業さんによって目標採用数があるのであれば、そこからメールを送るのに必要な工数はこのくらいですよ、というアドバイスなどをさせていただいていたりもします。
一般的なエージェント費用などを考えると、成約報酬が転職者の年収の30〜35%で、結局200万前後になることもありますので、我々のサービスでは1人採用出来れば費用としてはペイできるような金額に設定しています。金額がネックになって導入を見送られたことはほとんどないですね。
これから広告などを打つときのキーワードはありますか?
まだないですね。広告を始めたばかりという状況なので。今はまだPDCAを回す段階ですね。このキーワードは単価が高いがCVRが高い、みたいなところはちょっとずつわかってきた感じではあります。
リファラルで上質な顧客に対していい情報を提供していって品質を維持していくというのがあるのですが、一方で別の導線からも顧客獲得をしたいと思っているのでSEOの対策なども徐々にやっていっている感じです。
今後1年以内の目標についてお聞かせ下さい
まずは今のサービスをエンジニア採用サービスのデファクト(スタンダード)にしていきたいというのがあります。この採用の方法って企業さんにとってもエンジニアさんにとってもよい仕組みになってきている実感はあるので、もっと導入する企業さんを増やすことはもちろん、スカウトメールを送る、送られる体験として企業とエンジニア候補者お互いにとってもっとよりよいものを目指していく、というところを徹底していきたいなと思っています。
潜在層にアピールして、スキル採用をもっともっとやっていくべきだよね、というものを広めていきたいと思っています。
お聞きした目標を達成する為に必要なヒト・モノ・コト・戦略などは何がありますか?
一番はとにかくプロダクトを磨いていくというところだと思っていて、今のクライアントさんがもっと使いやすくするにはどうすればいいかとか、今使えないけれど使いたい企業さんに対して、もっとプロダクトを良くしていくというのが大前提にあると思っています。そのために大事なのは人だと思っていて、クライアントニーズをちゃんとヒアリングできるビジネスのチームと、最速でいいものをあげる開発が連携していくことでクライアントが本当に欲しいサービスが出来るんじゃないかなと思っています。
よりよいエンジニア採用へのニーズがある事は明白なので、そこに対しての課題が他の会社含めて出せていない中で、我々の特長を活かしたプロダクトにしていくことで、目標としているデファクトをとるということも出来るのではないかと思います。
最後にサービスの宣伝をお願いします
我々のサービスは、エンジニア一人ひとりがインターネット上に公開した情報を基にして作られています。「誰かの役に立つように」という目的で公開された情報を利用することで公開したその人自身に対してもいい仕事の選択肢を提供できるようになると思っています。企業さんにとってはその情報を基にしてより自社にマッチした人材を見つけることができます。Web上に公開されている情報がエンジニアと企業の架け橋になるようなサービスとして、これからも多くの素晴らしい出会いを生み出していきたいです。
まとめ
転職は中々ハードルが高く、必ずしも成功したと言える転職結果になるとは限りません。折角身に付けた技術も、それを生かせる職場に就くことが出来なければ宝の持ち腐れです。一方企業側も、ピンポイントで欲しい技術を持ったエンジニアさんを探しているところが多く、こうしたお互いの潜在的ニーズを見事開拓したのが、このscoutyというサービスなんですね。エンジニアの方、IT企業の皆様、一度このサービスをぜひご利用されてはいかがでしょうか。
公式サイト:https://scouty.co.jp
コメントを残す